北海道直送素材で焼き上げるバウム
開店から1年半、バウムクーヘンの専門店として人気のバウムさんは、黄色を基調とした明るいお店が印象的です。北海道ご出身のオーナーは尾山台にお住まいで、故郷の素材を使ったお菓子のお店を地元に開かれたそうです。素材はすべて北海道江別市から直送、その素材を活かし、大きなオーブンで常時6種類のバウムクーヘンが作られています。一本を作るのに約1時間かかり、約17層にも重ねた焼成には40分掛かります。400℃を超すオーブンの前で焼くため、真冬でもエアコン必須、大きなバウムクーヘンが焼かれる様子は圧巻です。全国への配送分も含め、すべてがこの工場で作られ、毎日6~8本は焼かれるとか。それを寝かせて約60切れにカットしたものがお店に並びます。
「小さなお子さんでも召し上がれるように、安心な素材を使っています。安定剤なども一切加えないので、生地のあつかいなどにはコツが要ります」と工場長の鷹野さん。美味しいものを作るのが大好きという鷹野さん、常に必要な量を見極めながら丁寧に焼かれています。
お客様はまさに老若男女、ギフトやお土産に買われる方もとても多いとか。「一切れ買ってくださった方が、次はホールで買いに来てくださったり、お土産で喜ばれたと伺うと嬉しいです」と販売担当のスタッフさん。店舗での販売のほか、ネットでの注文も人気だそうです。
お店にはバウムクーヘンを焼く良い香りが漂い、お店に来た小さなお子さんが「いい匂~い」とはしゃぐ声が聞こえると、焼いていて嬉しい、と鷹野さんも話してくださいました。
お店の床には江別市の方角を示す矢印が描かれ、ご縁の深さを感じさせますが、材料の直送を実現するにはご苦労もあったとか。お店の設計やグラフィックデザインも、北海道出身のオーナーの同級生の方たちが手掛けられていて、まさに「チーム北海道」なバウムさん。2016年末からは、羽田空港のANAフェスタでの取り扱いもスタートし、北海道ブランド尾山台発の美味しさがどんどん広がっています。