Pick-Up! Vol. 3

レ・シュヴルイユ

ジビエ料理や気軽なフレンチをカジュアルに

尾山台にお店を構えて約5年、それまでフレンチのお店を中心に、イタリアンやシーフードレストランなどで腕を磨いたのち、このお店のオーナーシェフとなった大谷岳史さん。奥様はマダムとしてサービスを一手に引き受け、ご夫婦で営まれている、カジュアルで家庭的な「フレンチ食堂」です。

名物はジビエ(自然の恵みの肉料理)で、店名のシュヴルイユはフランス語の「鹿」の意。奥様の故郷、養父市八鹿町から直送で取り寄せたお肉を使っています。この八鹿町の地名も店名の由来とか。鹿肉はポピュラーではないですが、実は赤身で鉄分が豊富、女性にもぴったりのヘルシーなお肉、是非一度、お試しを。八鹿町からは旬の野菜も取り寄せられ、日々のメニュに活かされています。

「今までの経験を活かして、美味しいフレンチを堅苦しくなく自由に召し上がっていただけるようにご用意しています」と大谷さん。ジビエだけでなく、和の食材を活かした逸品や大きなハンバーグなど、季節の味、家庭的なお料理もいろいろ。研究熱心なシェフは、パンもデザートもすべて手作り。お客様に合わせ、お料理の量にも気配りをされるそうです。「例えば、皆さんで何品かシェアしてたっぷりとか、軽めに前菜とワインで後はデザートとか、人数やお好みに合わせて楽しんでいただけたら」と奥様も。

週末限定のランチも人気。地元のご常連も多く、お店はとてもあたたかな雰囲気です。周年を一緒に祝ってくださるようなお客様たちに支えられ、とても感謝しているとおっしゃるご夫婦。落語家さんを招いてのビストロ寄席、八鹿町から届く新米を楽しむ会など、定期的なイベントもいろいろ開催されています。

「抱っこされていた赤ちゃんが、自分で食べられるようになったり、お一人でいらしていた女性が彼氏を連れてきてくれたり、町の食堂が皆さんの人生に寄り添っているような気持ちが、とても嬉しいんです」と、おっしゃったご夫婦の笑顔が印象的でした。気軽にフレンチを楽しめる、素敵な「ビストロ=食堂」です。

写真
A: 骨付き鶏もも肉のロースト粒マスタードソース
B: 自家製スモークサーモン
C: オニオンクラタンスープ